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月別アーカイブ: 2025年9月

屋根・外壁・雨樋の板金工事と“いま”の環境

皆さんこんにちは!

 

千葉県柏市を拠点に外壁工事、屋根工事、板金工事、リフォーム工事、雨樋工事を行っている

株式会社ARC RAIZ、更新担当の富山です。

 

 

 

屋根・外壁・雨樋の板金工事と“いま”の環境 ~現場が抱えるリアルな課題~


今回は、私たちが日々取り組んでいる「屋根・外壁・雨樋の板金工事一式」における“現場の環境”について一般的な市場での例を基にご紹介します。

住宅や工場、倉庫など、あらゆる建物の「外装の要」となる板金工事。
その施工現場では、建築業界全体が直面している複雑な環境課題と真っ向から向き合う必要があります。


■ 気候変動と施工リスクの増大

 

年々激しさを増す異常気象は、板金工事の現場にも大きな影響を及ぼしています。

  • 台風・集中豪雨による施工中止の頻発

  • 真夏の高温環境による職人の熱中症リスク

  • 強風による高所作業の危険性上昇

 

屋根や外壁の板金工事は高所・屋外作業が中心のため、天候変化によるリスクは避けて通れません。

特に気温35℃以上の中での屋根作業は、命に関わるレベルであり、作業時間の短縮・休憩の徹底が必要不可欠となっています。


■ 人手不足と高齢化による施工力の低下

 

板金職人の世界も他業種と同様に、職人の高齢化と若手不足が深刻な課題です。

特に、

  • 高所作業に対応できる体力のある若手が不足

  • 技術継承が追いつかない

  • 経験の浅い職人が増え、施工不良のリスクが高まる

 

といった問題が現場に影を落としています。


「屋根や外壁の板金」は住まいの寿命を左右する重要な工程であるため、正確で丁寧な仕事が求められ、誰でも簡単にできるものではありません。


■ サステナブルな建築へのニーズ拡大

 

環境問題への意識が高まる中、建築業界にも省エネ・長寿命・再利用可能な素材選びが求められています。板金工事においても、

  • 鋼板のリサイクル性

  • ガルバリウム鋼板など耐久性の高い材料の採用

  • 雨樋による雨水再利用の設計提案

 

など、“環境にやさしい建物づくり”を支える役割が期待されています。


単なる施工業者ではなく、未来を見据えた設計の提案力が問われる時代になってきました。


■ 板金工事業者が果たすべき役割

 

このような環境下で私たちが意識しているのは、「ただ施工するだけではなく、住まいの健康と地域の安全を守るプロフェッショナルであること」です。

  • 台風後の応急対応

  • 外壁や雨樋の無料点検サービス

  • 環境型資材のご提案

こうした一つ一つの積み重ねが、信頼と安心につながると信じています。


次回は、板金工事がこれからどのように進化していくのか――
「未来編」として、新技術や次世代職人の育成について掘り下げていきます!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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板金工事の鉄則:プロが守る6つの現場の掟

皆さんこんにちは!

 

千葉県柏市を拠点に外壁工事、屋根工事、板金工事、リフォーム工事、雨樋工事を行っている

株式会社ARC RAIZ、更新担当の富山です。

 

 

板金工事の鉄則:プロが守る6つの現場の掟

 

前回の歴史編に続いて、今回は「板金工事の現場でプロが必ず守る鉄則」をご紹介します。

仕上がりの美しさだけでなく、長持ちして、雨漏りを起こさないために何が必要かをお伝えします。


■ 鉄則①:雨仕舞を最優先する

 

板金工事で最も重要なのが「雨仕舞(あまじまい)」です。水の侵入口を一つでも作ってしまうと、いくら見た目が美しくても失格。雨の流れを読んだ設計・施工が鉄則です。

✅ 勾配を正確に
✅ 継ぎ目(ジョイント部)を水下方向に
✅ コーキングに頼りすぎない「折り込み技術」が大切


■ 鉄則②:素材の特性を熟知する

 

ガルバリウム、ステンレス、アルミなど、板金材料にはそれぞれ「伸びやすさ」「熱膨張率」「耐久性」に違いがあります。

✅ 夏冬で伸縮する動きに合わせた施工
✅ 異種金属接触による電蝕を避ける絶縁部材の使用
✅ 表面仕上げを考慮した折り方と曲げ加工


■ 鉄則③:下地処理を丁寧に行う

 

金属板はどんなに丈夫でも、下地が傷んでいれば意味がない。特に野地板(屋根の下地)、胴縁(外壁下地)、垂木(雨樋の支持構造)などの確認と補修は、板金の仕上がりを左右します。


■ 鉄則④:通気と断熱を意識する

 

最近では「通気層工法」や「遮熱材との組み合わせ」が求められるケースも増えています。金属は熱を通しやすいので、

✅ 通気層で結露・熱こもりを防止
✅ 屋根通気棟の設置で自然換気を促進
✅ 外壁通気胴縁を忘れずに設置

これらは板金工事でも必須のポイントです。


■ 鉄則⑤:仕上がりの美しさと強度の両立

 

折り曲げライン、ビスの位置、ジョイントの納まり、すべてが見た目と強度に直結します。

✅ ビスは「等間隔・直線的」に
✅ 折り線がヨレないよう、均一な曲げ加工
✅ 現場ごとの「納まり計画」を事前に確認し、ズレのないように施工


■ 鉄則⑥:“将来”を見越した施工

 

板金工事は「その場で完成すればいい」というものではなく、10年、20年先も機能し続ける必要があります。

✅ メンテナンスしやすい構造に
✅ 掃除しやすい雨樋の設計
✅ 雪止め金具や耐風対策も忘れずに


■ まとめ:板金職人の技術と知識が“家を守る力”になる

 

雨に濡れない家。風に吹かれても安心できる家。金属という強い素材を扱う板金職人だからこそ、**一切の妥協を許さない「技術と判断力」**が問われます。

板金工事の鉄則は、ただの作業手順ではなく、「暮らしを守るための心得」。これからもその誇りを胸に、一棟一棟ていねいに、未来へ続く仕事をしていきたいと思います。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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